Corona-Schnelltests(コロナ簡易テスト)に関して
コロナウィルスの感染予防対策
①、マスク着用(出来れば、FFP-2マスク)
②、他人との距離を、1,5 m以上とする。
③、他人との接触を、なるべく制限する。人混みを避ける。
④、手洗い、うがいの施行、部屋の換気。
⑤、コロナワクチンの、接種(2回以上)、
⑥、コロナテストを、必要に応じて、繰り返し受ける。
今回は、コロナテストについて、書いてみます。
まず、コロナテストなしでは、誰がコロナに感染しているのか不明です。
コロナウィルスの、広汎な流行 ( Pandemie )を避けるためにも、コロナテストは、重要です。
コロナテストが陰性ーー これは、テストを受けた時点での、感染の有無の診断です。コンサート、劇場、スポーツセンター、美術館等を訪れるような場合、毎回、テストを施行、或いは受ける必要があります。テストを受けるのは、自己の感染の有無を、検査するのも目的ですが、他人への感染を防ぐためにも、重要です。
その他に、
①、上記しましたが、テストは、テストした時点での感染の有無の診断です。たとへば、レストランに行く前のテストは、陰性であっても、レストランで感染する可能性があります。
②、発熱、咳嗽、頭痛、全身疲労感等の症状は、インフルエンザ感染、感冒でも発症します。その、鑑別診断のために、コロナテストは重要です。症状が出たからといって、必ずしもコロナによる感染とは限りません。
③、コロナに感染しても、発症しない、いわゆるコロナウィルス保菌者が、コロナテスト陽性の人々の、5分の1を占めているという、報告もあります。いわゆる、stille Virusträger、この人々から私たちは感染を受ける可能性もあります。
④、いわゆる、潜伏期間、コロナウィルスに感染したからといって、すぐに症状が出るわけではありません。ウィルスによって違いますが、平均、5日です。この潜伏期間中、すなわち、発症していなくとも、他人へ、感染する危険性があります。
⑤、Booster-Impfung、あるいは、3回以上ワクチンの接種を、受けますと、コロナに感染する可能性が、かなり低くなります。それでも、コロナ感染を受ける時があります。この際、感染しても発症しない、stille Virusträgerになる危険性もありますので、充分な注意が必要です。
以上、上記の理由により、コロナテストは重要です。
オミクロンの感染力は、非常に強く、コロナデルタの3倍と予想されています。Corona-Schnelltestに依って、80%は診断がつくという報告もあります。オミクロンに感染しても症状のない場合、テストの陽性率は、やや低いですが、発症して、症状の強い場合、テストの陽性率は、非常に高くなります。一番良い診断法は、PCR-Testですが、今のところ、PCR-Testの試薬、及び設備の不足で、しかも高価 ( 65 ~120 Euro)、PCR-Testzentrumもありますが、多くの場合、その適用範囲は限られています。
中島眞樹・ドイツ呼吸器疾患専門医