音楽部門
エルベ独日フォーラム音楽部門
日本人とドイツ人の音楽的な出会いは、当協会にとって特別な関心事であることから、文化部門の中に音楽部門を設立しました。音楽に精通した担当者が監修していますので、音楽イベントに関するあらゆる問い合わせが可能です(連絡先は下記の通りです)。
音楽部門では日本とドイツ、特にハンブルクの音楽家を対象に異文化交流を推進し、不定期のコンサートを企画・開催しています。これらは、ソリストが出演したり、エルベ独日フォーラムのさくら合唱団やその他の合唱団が参加する日独友好コンサートであったりします。また、慈善事業や災害支援などのためにチャリティーコンサートの開催も促進しています。コンサートだけでなく、講演会、朗読会、パネルディスカッションなどでは、小さな音楽が提供され、話し言葉に美しい音楽を添える機会となることもよくあります。またこれらのコンサートは、日本からの音楽家を支援することも目的としており、ベテランから若手まで、人前で演奏する機会を提供しています。
日本の音楽:耳慣れないけど身近に感じられる!
音楽は、世界中の人々が理解できる言語です。人々の出身地や宗教、言語などの垣根を越えて、すべての人に通じるコミュニケーション手段とも言えます。文化的な相互理解には音楽こそとても適していると言えましょう。
ドイツ音楽は日本で大変人気があります。バッハやベートーヴェンだけでなく、「野ばら(Heidenröslein)」の曲は日本の子供達なら誰でも知っているでしょう。
このように160年に渡って日欧の交流が今でも盛んに行われています。1868年の明治維新後、日本の若くて優秀な人材はヨーロッパの音楽学校に派遣され、ワーグナー、リヒャルト・シュトラウス、プッチーニなどの音楽に親しむとともに、ウィーンのプラーターの旋律にも触れることになりました。第一世代の唱歌の作曲家は、伝統的なメロディーとロマンチックな西洋のハーモニーを組み合わせた曲を多く作りました。その結果、これらの曲は予想以上に西洋人の耳にも馴染んで聞こえるようです。
日独友好コンサート
エルベ独日フォーラムは、お祭りなどで日独友好コンサートを開催し、これらの曲をより多くの方々に知って頂きたいと思っています。
当協会の目的は、多文化に則した音楽と音楽家を積極的に支援することです。既に経験豊富な音楽家だけでなく、特に日本からの留学生には、学校以外の場で一般聴衆を迎えてソリストとして演奏する機会が与えられます。また、ハンブルクとその周辺地域の音楽家達との交流も行い、良い関係を育んでいます。
近年、当協会を通じて知り合った音楽家たちは、さくら合唱団とともにハンブルク西部で数回のコンサートを開催しました。ドイツと日本の音楽家が、日本民謡や歌曲を日本語とドイツ語訳の双方で演奏しました。
2018年5月26日にルーテル教会バーレンフェルトで「春・夏・秋・冬」を主題に開催されたコンサート
ここ数年のハイライトをいくつか紹介します。
2018年5月26日、ルーテル教会バーレンフェルトに於いて開催されたコンサートでは、「春・夏・秋・冬」を主題にして、聴衆を四季折々に誘いました。また同じ年には、西日本豪雨で被災された方々のためにチャリティーコンサートを開催しました。
翌年には、大阪とハンブルグの姉妹都市提携30周年を記念して、「OSAKURA」と題したコンサートを開催し、日本の曲を披露しました。
2019年8月に当協会が主催した「ハンブルグ・大阪 友好週間」でも音楽は大きな役割を果たしました。
2021年には、シュレスヴィヒ・ホルシュタイン独日協会が主催するイベント「キールにおける日本 (Japan in Kiel)」の一環として、当協会は日独友好160周年を記念するコンサートを再び開催する事ができました。
今後予定されている催し物に関しては、当協会のウェブサイトの「新着情報」欄に掲載されています。
エルベ独日フォーラムさくら合唱団
当協会の音楽活動に欠かせないのが「サクラ合唱団」です。さくら合唱団は、経験豊富な合唱指導者のもと、2016年から定期的に練習を行っている日独友好の合唱団です。財源は、合唱団員からの自発的な寄付、公演の際に支払われた費用補填や寄付金、そして当協会音楽部門の予算で賄われています。
さくら合唱団で歌う大きな目的の一つはコンサートで歌う事ですが、それよりももっと大切な事は「友情」という考え方にあります。
経験は問いません。一緒に歌う楽しさを通じて、日本以外の方は日本の音楽に、日本の方はドイツや日本以外の音楽に触れることができます。そのため、日本やドイツをはじめとする各国の民謡(その国の言語で歌うこともあります)が主なレパートリーになっています。
人気のある曲は「ふるさと (Heimat)」「さくら (Kirschblüte)」「紅葉 (Herbstlaub)」「野ばら (Heidenröslein)」「歓喜の歌・第九 (Ode an die Freude)」などです。
詳しい情報はこちらからどうぞ
参加方法
興味と関心を持たれた音楽家の皆様、そして音楽を勉強されている皆様、当協会の音楽プロジェクトに積極的に参加してみませんか?心から歓迎いたします。
サクラ合唱団は、いつでも新しい団員を募集しています。ご興味のある方は、ぜひ合唱団の練習にいらしてください。その際は、事前にご連絡を頂ければ幸いです。
コンサートを開催するにあたっては、会場提供者、教会や財団など協力して頂けるパートナーも随時募集しています。協力を希望される方は、音楽担当までご連絡ください。
皆様からのご連絡をお待ちしております。